マイバッハの代わり
超高級車といえば元イギリス車・現ドイツ車のロールスロイスというのが定番ですが、ロールスロイスの親会社であるBMWのライバルであるダイムラーにも超高級車を専門とするブランドが存在します。
それがマイバッハという車なのですが、日本ではあまり知る人はいないと思います。
マイバッハは全長6mを超えるボディにV型12気筒エンジンを搭載する名実ともに最高級の車なのですが、ロールスロイスと同様に数を売ってもうけを出すという性質のものではなく、贅沢三昧の大金持用の車として少数生産をしている車です。
こういった車は安定した需要があまりなく、経営もかなり難しいことからダイムラーはマイバッハブランドの車の生産をやめることになりました。
しかし、その部分をロールスロイスに独り占めさせるわけ行かないので、同じダイムラー傘下のメルセデスベンツのSクラスで賄おうとしたのです。
それによって生まれたのがS600ロングです。
この車はメルセデスベンツのSクラスをベースに全長を5250mm、ホイールベースを3165mmまで伸ばして後部座席周りを広くとった車です。
パワーユニットはマイバッハにも劣らないV型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、2.3トンのボディを530psで引っ張ります。
こういった車の燃費を見るのはちょっとあれですが、燃費はとりあえず8.5km/Lで、実際には3~5km/Lになるようなものとなっています。
ただこれはこれでいいと思います。
なぜなら2250万円も出してこのような車を買う人はほとんどいませんし、いたとしても燃費など考えて車に乗る方もいないと思うからです。
現実離れした話題でした。