三菱デリカD:5のリセールバリュー
自動車というものは「これ!」というものを追及して作られることが多いものです。
たとえば、スポーツモデルであればエンジンパワーとか、ハイブリッドカーであれば低燃費とか、コンパクトカーであれば低価格といった感じで売る時に売りやすいものを最低1つもって設計・開発されるものです。
中には何もないという車もありますが、逆に複数の魅力を持つ車というものもあります。
その一つが三菱のデリカD:5、あまり売れているような印象はありませんが、街中に出てみると意外と走っているところを見かけます。
特にスキー場などに向かう時にはよく見ることが多く、冬に大活躍する車でもあります。
この車は2.2リッタークリーンディーゼルエンジンや2.4リッター・2リッターガソリンエンジンを搭載する大型ミニバンとして売られており、それなりに快適装備も充実している車です。
一方、この車はミニバンとしてだけでなく、SUVとしての性能も持っており、そういった需要もかなり高いようなのです。
それもそのはず、世の中はクロスオーバーSUV流行りでまともな悪路走破性も持たない車が如何にも悪路も走れます的な売り方をしていますがどれも単なる腰高な乗用車であって、雪道でも簡単にスタックしてしまう車ばかりで本格的なSUVは数えるほどしかないのです。
そういった中でほんとうのSUVでなおかつミニバンとしての使い方もできるということであれば人気が出ないわけではありません。
要するにミニバンの需要とSUVの需要の2つを持っているということです。
もちろんこういった需要は中古車市場にも強く出ており、車両価格も安いことから結構売れているようです。
三菱の車はもともと根強いファンがいることでも知られているのでそういった影響もあることでしょう。
隠れたリセールバリューの高い車といえるのではないでしょうか。